盛和塾 学びの備忘録

盛和塾 機関誌マラソン感想文

盛和塾 機関紙マラソン感想文91号

機関紙マラソン感想文91号

今号の学習ポイント

今号巻頭では、世界同時不況の原因に塾長が鋭い視点で切り込みます。また、京セラでM&Aを勧めてきた塾長の人を見つめる経営を、幸せな老後生活で送る旧ヤシカOBに「あの日あの時 稲盛和夫氏」で語っていただきました。その行間に塾長が見え隠れしています。

●塾長講和[第87回]
未曽有の経済危機の背景とその対応
--従業員を大事にする京セラの実践例--

【際限ない人間の欲望が金融危機を招いた】
「楽をして儲ける」この人間の貧相な心、とどまることを知らない欲望が新しい金融商品を生み出し、次から次へと世界中に拡大させていった、もとをただせば、人間が持つ際限ない欲望そのものが原因。

【人類の発展過程は欲望肥大化の歴史】
隆盛を極めた古代文明はすべて廃墟となって現代の我々の前に存在しています。あれだけの高度な文明がなぜ忽然と消えてしまったのでしょう。あの廃墟な姿は、現代の我々の文明に対する警告ではないかと思うのです。

【従業員とその家族を守るためにこそ経営者がいる】
利他の心、相手を思いやる心がたいへん大事なのです。その心を抜きにして経営はできないし、利益を上げることもでない。

【変えるべきは経営者が持つ「心」】
「動機善なりや、私心なかりしか」
「売り手よし、買い手よし、世間よしという「三方よし」」

【全従業員が一致団結してオイルショックを乗り切った京セラ】

【不況を乗り切る5つの対策】

◆不況対策①「従業員との絆を強くする」

◆不況対策②「あらゆる経費を削減していく」

◆不況対策③ 「トップ自らが営業の最前線へ出ていく」

◆不況対策④ 「新製品、新商品の開発に努める」

◆不況対策⑤「ありとあらゆる創意工夫に努める」

不況を乗り切る5つの方策

不況を乗り切る5つの方策

 

 

【経営の原点12か条】

1.事業の目的、意義を明確にする

公明正大で大義名分のある高い目的を立てる。

2.具体的な目標を立てる

立てた目標は常に社員と共有する。

3.強烈な願望を心に抱

潜在意識に透徹するほどの強く持続した願望を持つこと。

4.誰にも負けない努力をする

地味な仕事を一歩一歩堅実に、弛まぬ努力を続ける。


5.売上を最大限に伸ばし、経費を最小限に抑え

入るを量って、出ずるを制する。
利益を追うのではない。利益は後からついてくる。


6.値決めは経営

値決めはトップの仕事。お客様も喜び、自分も儲かるポイントは一点である。

7.経営は強い意志で決まる

経営には岩をもうがつ強い意志が必要。

8.燃える闘魂

経営にはいかなる格闘技にもまさる激しい闘争心が必要。

9.勇気をもって事に当たる

卑怯な振る舞いがあってはならない。

10.常に創造的な仕事をする

今日よりは明日、明日よりは明後日と、常に改良改善を絶え間なく続ける。
創意工夫を重ねる。


11.思いやりの心で誠実に

商いには相手がある。相手を含めて、ハッピーであること。皆が喜ぶこと。


12.常に明るく前向きに、夢と希望を抱いて素直な心で


今号の「学びにまなぶ」のコーナーで、ワタベウェディング渡部会長が、塾長より初対面からひどく怒られてというエピソード部分から始まり、ご自身を振り返り経営姿勢を正していかれ、塾長の教えを粛々と実践していかれた様子は、機関紙マラソンを始める以前の私とは違った心持ちで読むことができていました。

あらためて、塾長がなんともなんども伝えてくださる、経営の原点12か条。そして、なぜこの順番で述べられているのか。ということが腑に落ちだしてき始めたようです。

今週も精進をしてまいります。